人気急上昇中の曲面加工で製作した間接照明
こんにちは、チヨダ加工センターです。
今、せっこうボードで作成する曲面加工が人気急上昇中です。
R壁、廻り縁、間接照明など、チヨダ加工センターでは様々なR形状にトライしながら曲面加工の技術を蓄積してきました。
今回、ご紹介するのは、某ショッピングモールで採用された「曲面の間接照明」です。
はじまりは一つのお問合せ
「間接照明のユニットをせっこうボードで、しかもR形状でできないか?」
というお問合せをいただきました
チヨダ加工センターでは、お問合せやご依頼があった際にサンプルを製作します。
サンプルを製作することで、せっこうボードの可能性と加工技術を目で見てご確認いただき、仕上りや現場での設置方法、納期、予算など、具体的な打ち合わせが可能となりお客様からもご好評をいただいております。
今回も、早速製品サンプルを製作し、作図担当者が入念に打ち合わせに伺い可能な限りご要望に沿って提案させていただいた結果、ご発注に至りました。
ポイントは複数のR値
今回の案件では、該当箇所の形状が若干ですが楕円形になっており、指定のR値が複数ありました。
ご指定の中で最小のR値はR=200程でした。
正確なR値に仕上げるため、R値毎に対応した製作用の治具を製作し対応しています。
R径の種類が多ければ多いほど、製作用治具の種類も増えるため単純に時間がかかります。
今回のように複合するR値の曲面も、依頼先からの元の図面をそのまま参照することで、Rの精度を正確に出すことができました。
現場での取付け、仕上りを見据えたユニット製作
一つの間接照明を製作するためには、複数のユニットに分割する必要があります。
各ユニットを精度高く製作しなければ、少しのズレがジョイントした際に美しいラインを描くことはできません。
1ユニットの長さは910mm付近になるよう作図提案担当者が割り付けを決めています。
これはユニット製作時の扱いやすさや、納品先での取り付けやすさを考慮し、また、配送中に破損しないよう積み合わせるため、梱包方法を検討した結果です。
ユニット製作は、ボードに独自の技術で加工を施し曲面を製作、組み立てました。
加工中は、R径の測定はできないため、加工の元となる加工図が依頼寸法と間違いがないか1パーツ毎にチェックすることを徹底しています。
また、ジョイントされる割り付け順にユニット同士を合わせてズレが無いかをこまめに確認しています。
現場での取り付けがスムーズに実施されるよう、割付図に数字を付し、その箇所ごとに該当する製品に割付図の数字を表記したシールを貼り付け、納品先の施工作業者の方に分かりやすいよう工夫しています。
現場施工担当者の声
現場で施工を担当した方からは、
「ユニットの取付自体はかなり楽にできた」
「思っていた以上にしっかりとした作りでびっくりした」
「ジョイント箇所が多かったがユニット自体がそこまで大きくないので扱いやすかった」
「石膏ボードで出来ているから数ミリの調整もしやすかった」
など、たくさんのお声もいただきました。
今、R形状が人気沸騰中
おかげさまで最近では、R形状の発注が増えています。
私たちの製品が現場にとって“需要のあるモノ”なんだと改めて思います。
R部分の間接照明は「せっこうボード成型加工品VLP」で加工しています。
様々なオーダーの積み重ねにより、その都度その加工技術も進化しています。
最後に
現在、チヨダ加工センターは、大阪・千葉の拠点で曲面R加工の対応が可能で、一般的な直線ユニットに関しては、大阪・千葉に加え、三重でも対応可能です。
せっこうボードの加工に関しては、様々なご要望に幅広くご相談に対応できます。
皆様のアイデアをカタチにできるよう、加工とアイデアを磨き、これからも挑戦し続けます。
是非、ご相談ください。