
せっこうボードの表面に化粧加工を施した押し入れボードで花台を製作
こんにちは、チヨダ加工センターです。
当工場の事務担当者から、花瓶などを置けるモノが作れないかと相談がありました。
いつもお世話になっておることもあり、空き時間を活用して手早く、見た目もスッキリとした花台を作ってみることにしました。
面倒な仕上げを押し入れボードが解決
材料はもちろんせっこうボードです。
弊社のせっこうボード成型加工品VLP(V LINE PANEL)の手法で作るのは簡単です。
しかし、通常のせっこうボードでは仕上げの必要があり、塗るにも貼るにも手間がかかります。
残念ながらそこまで時間をとれません。
そこで、化粧仕上ボードの押し入れボードを利用することにしました。
押し入れボードは、せっこうボードの原紙に和洋の柄を印刷してあり、そのまま壁材や押し入れ、仮設住宅の仕上げ材に利用できます。
今回は、木目調の押し入れボードを使い、時短加工を目指しました。

せっこうボード成型加工品VLPが威力を発揮
花瓶や鉢植えを置く花台は、安定していなければなりません。
R加工などおしゃれなデザインも可能ですが、時短優先で考えるとやはり箱型です。
箱型なら、全ての角を90°で折り曲げて作成することができ、複雑な計算の必要もなく、短時間での製作が可能です。
「小口塞ぎ」で美しく!
せっこうボード成型加工品VLP(V LINE PANEL)はせっこうボードの原紙を残して折り曲げて成形するため、出隅部分は全て原紙で繋がっているため小口部分が見えません。
これにより美しい仕上りが実現できます。
しかし、せっこうボードはカットしてしまうと、どうしても石膏面が露出してしまいます。
今回は原資に印刷を施した押し入れボードで製作していますから、原紙を残してカットし、残した原紙を小口に折り込み小口を塞ぎます。
これが「小口塞ぎ」です。
この少しの手間を施すことで石膏面が見えなくなり、側面と連続性を保ったままの柄で小口を塞ぐことができました。
最後に貼付け板を1枚貼り付けて補強して完成です。
「小口塞ぎ」のご用命が急増中!
実は最近のご注文内容で、この「小口塞ぎ」の間接照明ユニットや、R壁ユニットが急増しています。
これらのユニットは通常のせっこうボードで製作しますが、「小口塞ぎ」で原紙が小口に残りますから、パテ処理などの処理が大幅に減り、工数の削減と施工時間の短縮につながり、現場での仕上げなどに貢献しています。
最後に
チヨダ加工センターでは、せっこうボードで様々なカタチを成形してきました。
これまで培ったせっこうボードの成形技術の蓄積により、現場での「手間」、「仕上り」、そして「予算」など総合的に考え、最適な解をご提案します。
ご覧いただきありがとうございました。