
天井に波型を連ねた間接照明で大空間を彩る
こんにちは、チヨダ加工センターです。
今回ご紹介するのは、とあるビルの大空間(165㎡)の天井です。凹と凸の波型をせっこうボードで作成し、交互に組み合わせたチャレンジングな案件です。
柱の無い大空間では、平面の天井は殺風景になりがちです。
波型にすることで空間に変化を与え、さらにこの波型は間接照明とも相性が良く居心地の良い空間にすることができました。
250枚のユニットの曲面を揃える
今回の天井は165㎡あり、作成したユニットは250枚。
ユニットを一列にジョイントした場合、各ユニットの曲面が少しでも違えば美しい仕上りにはなりません。
人間の目には少しの違いも違和感として感じてしまうため、曲面を揃えることに集中して加工しました。
曲面の型となる治具を作成しせっこうボードを加工しますが、この治具も一つではないため、同一の治具をつくる必要があり細心の注意が必要です。
チヨダ加工センターでは、これまで数々の様々な曲面加工の実績があり、せっこうボードの特性を熟知し、技術を蓄積してきた我々だからこそ実現できたと思います。
曲面同士の接合

各列の両端は曲面で処理しています。サイズは448×1000×150。
R値は300と598です。
この曲面同士の接合は、左右均等に美しいアーチを描く必要があり、そのためにはそれぞれの曲面を正確にカットすることが重要です。
そのためには治具が必要で、その精度出しに独自の製法を用いて製作しました。
また、ユニットの周りは石膏面が出ないよう紙巻加工を施しました。
これにより綺麗な仕上げが可能となりました。
せっこうボードユニットだから取り付けが楽

ユニットは取付用のベースに曲面を組み込んだ状態で出荷します。
現場では、加工の必要がなく取り付けるだけの簡単施工。
大幅な工期短縮とコストダウンに寄与します。
ユニット全てがせっこうボードで作成しているため、取付時に複雑な工程も不要です。
また、取り付け時にジョイントされていくユニット同士がズレていかないよう、あらかじめ突合せ精度の確認を徹底し、全てのユニットに連番を記載しジョイント順を管理しました。
その結果、ジョイントしたユニットが綺麗に揃い美しいラインを描くことができました。
曲面加工がもたらす寛ぎの空間

今回のせっこうボードによる波型の間接照明天井は、曲面が持つ柔らかさとぬくもりによって寛ぎの空間を実現することができました。
カフェテリアやラウンジなど、人々が集いリラックスする場所に適したデザインと言えるでしょう。
また一つせっこうボードの可能性が広がり、アイデア次第でその空間に合ったデザインが実現できます。
現場施工担当者の声、お客様の声
現場で施工を担当した方、お客様からは、
「石膏ボードでここまでの精度・強度・形状を作ることが出来るという事にビックリ」
「ユニットの取付はとても楽で早い、下地を組む方が何倍も手間だった(笑)」
といったお声をいただきました。
最後に
現在、チヨダ加工センターは、大阪・千葉の拠点で曲面R加工の対応が可能で、一般的な直線ユニットに関しては、大阪・千葉に加え、三重でも対応可能です。
せっこうボードの加工に関しては、様々なご要望に幅広くご相談に対応できます。
皆様のアイデアをカタチにできるよう、加工とアイデアを磨き、これからも挑戦し続けます。
是非、ご相談ください。